夕方 Vol.42通り過ぎようとして思い直し、やっぱり寄っていこうと思って、車を停めた。その存在を知っていたけれどゆっくり見たことのなかったポピー畑。いつもなら多くの人が訪れるこの場所に人はだれもいない。「贅沢だな」昨日の赤い色が夕日に映える時刻のこと。26May2020
変化するもの Vol.41新しい世界に向けて、動き始めた社会。変化には、身体が一番先に反応するものなのかもしれない。ステイホームと言われた頃夜がいままでより暗く思えて、変わった夢をみた。やっと社会が動き始めたにもかかわらず今、なぜかその時と同じような気持ちになる。新しい世界にも希望はあるし新しい仕事も生まれる。成長する事業もあるだろう。新しいシステムを構築するチャンスだと。だけど新しい世界という言葉の明るさには身体がついていかない。その世界を構築するまで悲しんでいる暇はないことに我々は気付いている。仕事だってもちろんする。日本人は我慢強くて泣いたり感情を露わにすることをしない。でも身体の中に積もってくる悲しみの存在から目をそらしているといつか笑うことができな...23May2020