雨が降る前の匂い。
それは科学的に解明されていて、きちんと名前までついているのだとか。
その名は「ペトリコール」
雨によって土や岩石から放出されるものだという。
そういえば
“雨の匂い”は
なにやら土を感じるものだった。
グラウンドや土のある場所
そこで強く感じた
これから降りそうな“雨の匂い”。
そんな雨の匂いの科学的な名称を知り
“ああ、知らないほうがよかったな”
と思う。
「“雨の匂い”がするね」
という会話には
これから起こることを誰かに伝えたいという思いと
目には見えない香りの記憶を共有する喜びがあったのに。
そうだ
ペトリコールなんて趣のない言葉は
記憶の辞書から削除しよう!
そう思えば思うほど
脳裏に張り付いてはなれないペトリコールだ。
この雨が難なく過ぎますように。
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