a starry night Vol.258今夜ひとつ仕事を終えて、外に出たら降るような星空。しばし立ち止まりオリオン座を目印にシリウス、ペテルギウス、アルデバラン、木星を探し「あぁ、星座早見表がほしいな」と思った。家の近くではよく見える星たち。でも、信号や照明が瞬く交差点に近づくとまったく見えなくなってしまう。だから、星空の夜はいつも空を見上げて、しばし立ち止まる。するとどこからか私を呼ぶ、猫さんの声。ここでなにをしていたの?よるのおさんぽかな。28Nov2025
刻々 Vol.256数日前、車に乗っているときに「撮りたいな」と感じたイチョウの木に出合った。上手に撮れるかどうかわからないけれどカメラを持ってまたここに来ようと思っていた。次の日は、強風でどんよりとした曇り。その次の日も、行くことができず。。。ああ、このまま落葉してしまったらいやだな。いや、もう少し待てばイチョウの葉の絨毯が撮れるの?刻々と過ぎていく時間を想う。いまでなければならないこと。19Nov2025
こぼれおちるもの Vol.254先月のこと。 SNSにそれまで万博の話をよくしていた息子さんが閉幕以降はまったくその話題を口にしなくなったというエピソードを書き込んでいる人がいた。「もう熱が冷めてしまったのかな、あっさりしているな」と思ってそのことを聞いてみると息子さんのこたえは「だって万博の話をすると泣いちゃうから」だったという。私は、この話がそれからずっと心の中にあったのだけれど、うまく言葉にすることができなかった。それは、この話の続きにはどんな言葉もふさわしくないことを心の奥底で感じていたからかもしれない。簡単な言葉に置き換えることで、こぼれおちてしまうなにか。その何かのほうがよっぽどたいせつなんだよ。 04Nov2025