先月のこと。
SNSにそれまで万博の話をよくしていた息子さんが
閉幕以降はまったくその話題を口にしなくなった
というエピソードを書き込んでいる人がいた。
「もう熱が冷めてしまったのかな、あっさりしているな」と思って
そのことを聞いてみると
息子さんのこたえは
「だって万博の話をすると泣いちゃうから」だったという。
私は、この話がそれからずっと心の中にあったのだけれど、
うまく言葉にすることができなかった。
それは、この話の続きにはどんな言葉もふさわしくないことを
心の奥底で感じていたからかもしれない。
簡単な言葉に置き換えることで、こぼれおちてしまうなにか。
その何かのほうが
よっぽどたいせつなんだよ。
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