めぐるもの Vol.251

万博の入場者数が連日のニュースになっていた9月のある日。
私はSNSで“イタリア館が展示に力を入れているのは日本への恩返しだろう”という趣旨の投稿を見つけた。
そのソースが気になって調べてみると、確かに政府代表が「イタリア・ミラノ万博では、日本がとても美しいパビリオンを建ててくれた。その恩返しでもある」と語っていた。


2015年に「食」をテーマとしたミラノ万博を開催したイタリア。ミラノ万博は当初批判の声もあり、出足は不調だったが、日本館が口コミで話題となり10時間待ちの列ができ、結果的には多くの人が足を運んだという。
そういえば「ミラノ万博で日本館が大人気」という話題の記憶があった。しかし、それが今回の大阪・関西万博につながっているとは思いもしなかった。


今回、イタリア館は圧倒的な人気を誇っただけでなく、記録的な成果も得たという。 



「恩返し」という意味では、コモンズD館のブルキナファソパビリオンに行ってみたかった。
実際には行けなかったけれど、コモンズD館に入った人の写真や動画を観て、手書きの心温まる展示だったことを知ることができた。


探してみつけた2011年の自分のブログから――。


2011-06-27 23:49:44
今日の新聞に載っていた小さな記事。
その記事を。。気付くと、私は何度も何度も読んでいた。
そして、『ブルキナファソ』という国の名前を覚えておこう。。そう思った。

青年海外協力隊員として活動していた日本の女性が、治安悪化のために帰国。
その際に、現地の小学校教師や子供らが「先生の国を助けよう」と義援金を集めてくれたのだそう。 彼女は「日本の子供たちに。心からのお見舞いの気持ちをお受け取りください」とのフランス語のメッセージが寄せられた義援金1万セーファー・フラン(2000円)を託され、それを日本赤十字社に寄付した。
そういう記事だった。

新聞に書かれた2000円という額に、まず目が止まった。
西アフリカでも、もっとも貧しい国の1つとされるその国は、食費は1食10円ほどなのだそう。

わずか2000円の寄付を掲載した全国紙。

ブルキナファソの皆さん。ありがとう。 いつかこの国に行ってみたい。 

Ki・Ma・Ma いつもの日々 with camera

ANTIQUE × Camera 変わらないのがいい、いつもの日常。