物心ついた頃
家には、誰が買ってくれたのかわからない
絵本のようなこども百科があった。
十巻くらいあるその本のなかでも私は
“ふしぎだな”と“みらいのせかい”の巻がお気に入りで
その2巻ばかりをいつも開いていた。
内容を覚えてしまうほど読んだ
“みらいのせかい”の巻には
配達されることなくファックスのように家に届く新聞
立ち乗りで自ら操縦して通学できるジャイロコプター
1人ずつ入ってそれぞれに勉強できる学校のカプセルなど
未来の生活がいろいろ描かれており
未来の乗り物として車輪がなく磁石で動く超高速のリニアモーターカーが
見開きで取り上げられていた。
今日、万博会場を紹介する番組を目にして
ふと思う。
未来として人が思い描くのは
いつでもテクノロジーが中心なのだなと。
1853年のニューヨーク万博には「エレベーター」が登場。
1876年のフィラデルフィア万博では「ファミリーレストラン」「電話」「ワイヤレステレフォン」「電気自動車」「動く歩道」が話題になったという。
そして、今回の大阪・関西万博には、言葉の壁をなくす「AI同時翻訳技術」や「空飛ぶクルマ」が登場するようだ。
しかし、1970年に開催された前回の大阪万博を象徴するのは、なんと言っても岡本太郎の「太陽の塔」だろう。岡本太郎記念館でその模型を見たときに、塔の内部に巨大な「生命の樹」を作って生命の進化を表現した、その精神性に触れたような気がした。
3週間後に開幕する今回の大阪・関西万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。
サブテーマは「いのちを救う」「いのちに力を与える」「いのちをつなぐ」。
“いのち”にこだわるテーマは、きっと前回の大阪万博へのオマージュでもあるのだろう。
そう思うと、“未来社会の実験場”になるという大阪の夢洲に行ってみたい気もする。
10月まで開催しているなら、行けるだろうか。
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