夜空 Vol.207夜空を舞台にした光の造形。それを見上げる人の様子はとても素敵でこの瞬間をカメラに収めたいと思うほどだった。帰り道。J-WAVEから流れてきたのは「今日の満月は、ビーバームーンです」というお話。目の前に広がっているのは月の見えないどんよりとした曇り空だけれど。。。この曇り空を素敵なキャンバスにすることもできるのだ。暗ければ暗いほど光は映える。そんなことを話したいと思った今夜。16Nov2024
新しいメモ張 Vo.206新しいメモ帳を買った。何の変哲もないポケットサイズのメモ帳だ。日々街中で目にした出来事や言葉、偶然触れたメディアの情報などをきっかけに、浮かんでは消えるさまざまな考え。しかし、人の思考は常に動いているために、思い浮かんだアイデアや感覚は、あっという間に他の情報へとすり替わってしまう。かつて何かしらの企画をまとめたいときには、メモ帳をカバンに入れて持ち歩いていた。メモ帳が手元にあると、ふと脳裏をよぎったアイデアの種を失くさずに記録しておくことができる。さらに、好きなときに見直してブラッシュアップすることもできる。メモしたことのすべてが形になるわけではないが、そのメモが小さなきっかけになることもある。そして、思いついたことをメモすること...07Nov2024
気になった本 Vol.204昨日Googleに表示された書籍の記事が気になって、今夜は普段行くことのない書店のビジネス書の棚の前に立った。2022年に日本でも発売されたこの翻訳本は、私の手元にあるものですでに13刷。きらきらとした表紙カバーが掛けられた不思議な佇まいを醸し出す本だった。読み始めてみると、著者は台湾出身の女性だということがわかった。ビジネス書だからさらっと読んでしまおうと思っていたのだけれど、冒頭の数ページを読んだだけでその内容が配慮に満ちており「なんだかこの人好きだな」と思い、ゆっくりと大切に読み進めることにした。文は人なり。15Oct2024
自然とは Vol.203なぜかまた偶然観てしまったNコン。中学生の部の金賞は東北ブロック代表の北上市立上野・飯豊・南・東陵・北上北・北上中学校だった。岩手県北上市の六校合同チームで放課後すぐに練習することができず保護者の方に送迎をしてもらいながら夜遅くに集まって練習をしていたという。そして、驚いたのが指揮者を立てず、左右の生徒同士で目を合わせて息を合わせる演奏だった。彼らの演奏はまるで1人の声のように揃っていて、表情も自然。言葉の意味が素直に伝わったのが印象的で聴くというより、引き込まれるステージだった。このところテレビで何度も聴いた中学校の部の課題曲は「僕らはいきものだから」。自然の本質は絶え間なく変化することにある――そんな言葉を思い起こさせる歌詞と1...14Oct2024
考える時間 Vol.202先日、NHK全国学校音楽コンクール関東甲信越ブロックの様子をテレビで放映していた。自分も小学生の頃から参加していたこともあり何気なく観ていたのだが、県大会とは違った精度の仕上がりにいつしか聴き入っていた。受賞校が決まって、客席での全体合唱となったときに、画面にマスク姿の生徒がちらほらと映り、はたと気づいた。人が一堂に会して声を出す彼らの活動は、何年も前からずっと新型コロナの影響を受けていたのだ。家から出られなくなり、人の顔を見ることができなくなり、経済活動が止まり、生命への不安を感じていたあの時。我々のかつてのルールやシステムは役に立たなくなり、細い穴に糸を通す可能性を探るかのように、どうしたらいつになったら世の中を動かすことができ...08Oct2024
やっと来た Vol.201お墓参りに行って道の駅で新米を買った。家の近くでは今年のお米はまだのようだけれど北杜市では収穫が終わった田んぼのほうが多い様子だ。ススキは穂を垂れているものと思っていたが長引いた暑さのせいかこちらはきっと垂れる前。まっすぐに立っている姿がなんだか不思議だ。やっとやってきた秋を実感したお彼岸。23Sep2024
言葉 Vol.200仕事では取材に行ってインタビューをさせていただくことがある。その相手は有名な方の場合もあるし、企業で働く方の場合もある。私はその方に向かってテーマに沿った質問をしていくのだがその中に、必ず入れておく内容がある。それは「これまで仕事をしていて一番嬉しかったことはどんなことですか」「お客様とかかわるなかで一番嬉しいと感じるのはどんなときですか」といったものだ。「重要なこと」や「価値を感じること」ではない「嬉しかった」「悲しかった」ことだ。その日、初めて会ったばかりの私に人生で一番嬉しかったことや悲しかったことを聴かれるのだから聴かれた方は、必ずしばらく考え込んでしまう。だが、その時にはこちらからその場を和ますための話題を振ることはしない...13Sep2024
残る仕事 Vol.199人類最大の発明は何か? 火、言語、車輪・・・。アインシュタインはそれを複利だと言ったそうだが個人的に、それは紙だと思っている。「紙はなくなるのか」の議論とともに衰退する業界とも言われた出版界。紙の本の流通量は減少しペンで文字を書く機会は減ったが人々が文字を目にし文字を使って情報発信する機会は増えている。個人的にも書籍や雑誌に加えてさまざまなウェブ媒体のお仕事をする機会が増えているが「この記事はきっとしばらくしたら削除されるのだろう」と思うとデジタルコンテンツの儚さも感じる。 紙の書籍を作っていたときにある上司が「この仕事は残る仕事だからね」と言った。自分のした仕事は、物体としてまさにそこに出現するものだった。出来上がってき...13Sep2024
カワウ Vol.198湖のほとりで空を見上げたら黒くて首が長く、嘴の部分が黄色い鳥が二羽そろって飛んでいた。調べてみるとどうやらカワウらしい。カメラを持っていなかったことをとても残念に思いながら青い空に映える黒と黄色を目に焼き付けた。きらきらと光る水面。鈴音のように心地いい声の響き。美術館でお気に入りの作品に出会ったときのように視覚と聴覚がほころんだそんな日曜日。08Sep2024
あめとかぜ Vol.197きょうはあめふりですね。しとしとふるあめなつのおわりのようなきがしますがじつはあらしのまえのしずけさなのでしょうか。おひさしぶりです。きょう、かぜのおとにおどろいたところのぼくです。れんじつのひざしになんだかすこしひにやけたようなきがする、ぼく。27Aug2024
講習の日 Vol.196今日はずっと行きたいと思っていたのになかなか行けなかった救命講習に行ってきました。今やそこここにあるAEDなのに使える自信がなかった、私。本当は先月の日程に応募したのだけれどすでに満員だったためにお盆ど真ん中の本日参加してきました。講習は消防本部が月1回開催しているものでとてもわかりやすく実践的に教えていただいたので万が一の場面に遭遇した時には慌てずにしっかり対応したいです。普通救命講習Ⅰを受講した後に修了証をいただいて嬉しくなり、記念撮影。救命技術は数年でガイドラインが変更になるそうで講習の内容も最新のものにアップデートされるとのこと。3,4年に一度は講習を受けるとよいそうですよ。14Aug2024