コーヒーを淹れた。
先日コーヒー豆(いや挽いてもらったもの)を買ってきたので、
今日はレギュラーコーヒーを。
外は風が強めだけれど、日差しは春めいている。
コーヒーを淹れると、仕事がはかどるような気がするから不思議だ。
実際には、このような文を書いているので、
決してはかどってはいないのだが。
学生時代にコーヒー好きオーナーの趣味のような喫茶店で
バイトをしていたことがある。
だから、コーヒーを淹れるのは得意だと心の中で密かに思っている。
自分が作ったものが売り物になったという経験は、
ほんのすこしの自信につながるのだろう。
しかし、得意なことは何ですかと問われて、
「コーヒーを淹れること」と答えられるほどではない。
当時、毎日のように高級なコーヒーを飲みに来てくれていたおじさんの顔を思い出し、
ほんのりと罪悪感を感じる程度の腕前だ。
ああ、おいしいな。
心の中で密かに思う。
それくらいは、いいだろう。
私をしあわせにしてくれる、いつものコーヒー。
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