新しいメモ張 Vo.206

新しいメモ帳を買った。
何の変哲もないポケットサイズのメモ帳だ。


日々街中で目にした出来事や言葉、偶然触れたメディアの情報などをきっかけに、浮かんでは消えるさまざまな考え。
しかし、人の思考は常に動いているために、思い浮かんだアイデアや感覚は、あっという間に他の情報へとすり替わってしまう。


かつて何かしらの企画をまとめたいときには、メモ帳をカバンに入れて持ち歩いていた。
メモ帳が手元にあると、ふと脳裏をよぎったアイデアの種を失くさずに記録しておくことができる。さらに、好きなときに見直してブラッシュアップすることもできる。


メモしたことのすべてが形になるわけではないが、そのメモが小さなきっかけになることもある。
そして、思いついたことをメモすることで、なんだか気持ちがすっきりする。
メモには、ちょっとした心の昇華作用もあるのかもしれない。


また、メモに残すと、その内容を記憶しておくために身体に負荷をかける必要がなくなり、安心して一旦忘れることができる。


メモは、忘れないために残すのではなく、安心して忘れるために残すものなのかもしれない。きれいさっぱり消去して脳内に空きをつくることで、そこにまた新たな考えも入ってくる。


しばらくの間、考えを留め置くためのメモ帳を持ち歩いていなかった。
必要な記録はスマホのメモ帳に残していたのだけれど。。。


またメモ帳を使ってみようかなと思って、新しいメモ帳を買った。



Ki・Ma・Ma いつもの日々 with camera

ANTIQUE × Camera 変わらないのがいい、いつもの日常。