混沌 Vol.194

今月中のお仕事がいくつか重なってしまい
時間が足りるかなと心配していたけれど
なんとか最終日を迎えた。

混沌とした状態から
道筋が見えてきた今日。
少し安心して
「今夜はもう眠ろうか」という気持ちになり
ひと息つくための飲み物を買いに
24時間営業している近くのお店へと向かった。


何かを生み出すときには
いつでも混沌のなかをさまようところから始まる。

その時が一番苦しくて
少し不安でもあるけれど
そこから抜け出した時には
ちょっとした達成感がある。
でもそれはすべて自分の中で行われる作業なので
特に褒められることも
誰かと喜びを分かち合うこともない。


深夜の街で横断歩道を渡ると
信号がピヨピヨ、カッコーの鳴き交わし方式であることに気づいた。
先日テレビで紹介していたあの技術だ。
人のあまりいない夜の交差点だからこそ
はっきりと聞こえる鳥の擬音。
目を閉じて
その音の発せられる方向が変わるのを確かめてみた。


このような技術も
きっと混沌としたところから生まれたのだろうな。

世界は
たくさんの人たちの思いが詰まった場所だ。

日中はなかなか気づけないことに気づくことができるのは
夜のいいところ。

さあ
そろそろ眠りましょうか。

睡眠はいいひらめきをもたらしてくれるそうなので。

おやすみなさい。





Ki・Ma・Ma いつもの日々 with camera

ANTIQUE × Camera 変わらないのがいい、いつもの日常。