「秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる」
(秋立つ日よめる歌 藤原敏行『新古今和歌集』)
小学校のときに担任の先生が給食を食べながら何度も教えてくれた和歌。
小学生には少し早い内容だったために何度も言っていたのかと思っていたが
今思うと
国語の先生で実はこの歌がお気に入りだったのかもしれない。
立秋の日にはまだ感じることのなかった
“風の音”に“おどろく” このごろ。
真夏の髪は
結んだほうが涼しいし
髪も日焼けをしてしまうから…
「秋になったら髪を切ろう」
毎年、そう思っている。
その日が待ち遠しいような
まだ来てほしくないような。
そんな歌ができそうで…できない。
夏の終わりと雨の日にやってくる
言葉にならないもの。
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