この1ピースを埋めたら、もう何かを入れる場所はない。
2021年がコンプリートされる最後の1日。
今年はキリのいい年ではなかったのに
東京オリンピックが1年遅れで開催されることになった。
半端な数字で、2020の補習みたいだなと思っていたけれど。
テレビなどで「創業〇十年」などという言葉を耳にするたびに
普段は忘れている自分の年齢を思い出すことになった。
自分にとってキリのいい年だったことに気づいたのは
2021年が始まってからだった。
これから生きていく上で、おそらく
「あの年は」という基準になるのが今年。
制約が多く、人の顔も見えず
ずっと家で仕事をしていたような、2021年。
まるで空白を生きていたんだっけ?
と思うくらい
楽しかった出来事を思い出せないけれど
オンラインで会議や取材をするようになり、
家の屋根を修繕しなければならなくなったり、
世間の価値観も大きく変わっていくのを感じた。
いままでの何かが壊れて
新しいフェーズに入ったことを感じた年。
そうそう、近くを通った聖火リレーを
オンラインで見たっけ。
あ、パラ水泳のチケットが取れていたけれど
行けなかったな。でも、いつか有明に行こう。
そういうふうに覚えておこう。
最後の1ピースを埋めて
コンプリートされてしまうのが寂しいのは
それが過去になってしまうからだ。
もう少し日にちを埋める作業をしていたいと思うのは
きっと今日だけ。
昨日までバタバタしていたので
急になんだか寂しくなってしまった大晦日。
今年あったことと記憶を結びつけるように
2021年を覚えておこう。
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